シックスシグマ設計

シックスシグマを目標とする設計は、ロバスト設計とも呼ばれ、製品の品質を考慮した設計を可能にします。製造中または使用中に製品に発生する変動を評価することにより、これらの変動にかかわらず、意図した機能を実現する製品の製造が可能となります。このようにして製品は「ロバスト」となります。

シックスシグマ設計(Design For Six Sigma: DFSS)とは、モデルの不確定性が解析結果にどの程度の影響を与えるかを判断するための解析手法です。確率論的な特徴付けに基づいて、シックスシグマ設計では、品質保証コストの最小化や製品信頼性の数量化などの問題に対応し、製品の品質を数量化することが可能になります。シックスシグマ設計では、確率論的な特徴付けよりも更に一歩踏み込んで、6シグマ*、すなわち製品100万個あたりの不良品が3.4 個というように、具体的な確率レベルを達成するように設計変数を最適化できるようになります。

シックスシグマ活動では、シックスシグマの品質に適合する部品が自動的に製造されるように、製造工程の最適化を試みます。それに対しDFSS では、製造中に変動が発生しても部品がシックスシグマの品質に適合するように、設計自体を最適化します。シックスシグマ設計およびロバスト設計においては、品質は最適化するための明確な目標となります。

*100万個に3.4個の確率は、平均値から標準偏差の4.5倍離れた範囲を性能目標値としたときに達成されます。さらに標準偏差の1.5倍を追加して、合計で標準偏差の6倍とした値が、安全限界として使用されます。これは、製品の耐用年数の間に、特性および環境に関して製品に発生する「平均値の変動」を許容するためのものです。