固体酸化物燃料電池モジュール

固体酸化物燃料電池モジュールとは?

SOFC画像1 燃料電池は、化学エネルギーを電気エネルギーに直接変換する環境にやさしい電気化学発電装置です。燃料電池のメーカーは、費用効率が高く、信頼性を備えた、高性能な装置を開発するという課題に絶えず直面しています。数値流体力学(CFD)はエンジニアがより品質の高い燃料電池を設計するのを手助けする強力なツールとなっています。FLUENTのユーザーは、固体酸化物燃料電池(SOFC)のモデル化にあたって新たに強力なオプション機能を利用できるようになりました。

数値的なモデリング

SOFC画像2 固体酸化物燃料電池(SOFC)モジュールは、流路および多孔質媒体のアノード電極とカソード電極における流体の流れ、熱輸送、物質移動等を記述して数値モデルを構築し、電解質、電極、気体化学種の界面で起きる電気化学反応をモデル化します。最後に、多孔質電極と固体導電性領域の電流と電位場を数値的に記述します。SOFCモジュールは、多孔質媒体のポアのねじれや空隙率に基いて、多くの多孔質媒体の性質がガス拡散速度へ与える影響を考慮します。さらに、本モジュールはスタックに配置された任意の数のセルを考慮できます。

機能

FLUENT6用に開発されたSOFCモジュールは、次のような重要な機能を備えています

H2とCOの電気化学 導電性領域の電場:
電流、オーム加熱
セル/スタック コンポーネントの接触抵抗
水-気体シフト反応 内部改質 流路と多孔質媒体における化学種拡散
単セルおよびセルスタック 並列処理

技術概要

SOFC画像3 SOFCモジュールは、FLUENTの化学種輸送と熱輸送を考慮する計算と連携して動作します。化学種と温度のデータがSOFCモジュールに引き渡されると、SOFCモジュールは渡されたデータを使用して電解質の密度、セル電圧および熱流束を計算します。この情報がFLUENTに戻されると、化学種と温度場が更新されます。総合的なSOFCモデルは完全にパラメーター化されているので、ユーザーは大規模な産業用SOFCのジオメトリを正確にモデル化できます。

電気化学モデル

H2とCOの化学反応によって、電解質面での電流密度および電圧分布を場所ごとに予測します。ここでは電解質層が薄いと仮定しますが、FLUENTシミュレーションでは層を有限厚さの領域で表現することが可能です。電気化学モデルは、活性化過電圧、オーム過電圧、および濃度過電圧による損失を考慮します。

電位場モデル

電位場モデルは、SOFCの導電性の固体および多孔質媒体の全領域で電流と電圧を予測します。導電性領域でオーム損失によって発生する熱も予測します。