プレスリリース

Fluentが2004年度第1回「年間CFDユーザー賞」受賞者を発表

2005年3月16日 -- 数値流体力学(CFD)ソフトウェアとサービス世界No.1のFluent Inc.は、第1回「年間CFDユーザー賞」の受賞者を発表しました。この賞は、過去一年間の応用CFDの領域で、Fluent社の業界標準ソフトウェアのユーザーの方々により発表された多数の研究および論文の中から、特に優れた業績を達成した人物または団体に与えられるものです。

CFDの利用が世界中で広まりつつある中、Fluent社は、製造業界におけるCFD技術の重要性を最も適切に表すものとして5つの事例を選びました。5つの部門の受賞者は、CFD専門家による選考委員会が世界数十カ国からの100件以上の研究および論文を検討した結果、選出されました。

受賞者は以下の通りです。
革新的CFD技術賞
イギリス、シェフィールド大学、SportsPulseのJohn Hart博士

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社会に影響を与えたCFD研究賞
Tamer Hassan博士、および、同氏が率いる日本の複数の大学および病院の研究者からなるチーム

 
業務プロセスに影響を与えたCFD賞
米国、Virginia Military Institute助教授のMatt Hyre博士

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設計ツールとしてのCFD技術賞
米国、Delphi Inc. のDr. Lin-Jie Huang博士

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産業CFD研究賞
ドイツ、GTDのPeter Vogel博士

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受賞者には、各自が実施プロジェクトにおけるCFD技術の応用に果たした役割に対、,賞金と盾が贈与されます。

CFDは数値工学の一形態であり、CAE(Computer Aided Engineering)の中で最も急速に成長している分野です。米国を本拠とする業界リサーチ企業Daratechによると、CFD産業は、2004年には3億米ドル以上の価値を持つと評価され、2008年まで世界中で年間16%の成長を続けるだろうと予想されています。

実用的CFDの出現は、製品のライフサイクル管理の改善、工程の効率向上、革新的製品の開発、さらに、これらの変化を通じた私たちの生活の質(Quality of Life)の向上の可能性を示唆するもので、世界産業に劇的な影響を及ぼしています。

選考委員会の委員長を務めたEnductive Inc. 社長兼Fluent Inc. 副社長Michael Engelmanは次のように述べています。「商用CFDの適用範囲があまりに多くの領域に広がったため、選考委員会は、1件のユーザーのみを選んで賞を授与するのではなく、CFD適用事例を5つの部門に分けることを決定しました。選考委員にとって、最終候補に残った論文の質の高さと世界で行われているCFD事例の多様性は実に印象的でした。私たちは、今後、この賞が業界に一層の活力を与えると信じており、その影響により、さらに高い基準が達成されることを期待しています」

各賞の詳細は以下の通りです。
革新的CFD技術賞 
ヘルメット解析
(各画像をクリックすると、
拡大図をご覧いただけます。)
2004年、アテネで開催された世界最大の祭典オリンピックで、英国のJohn Hart博士は数名の精鋭選手の活躍に貢献しました。Hart博士が中心となったプログラムでは、競技中の空力性能を予測し、各選手に合わせた抵抗力削減方法を明らかにするために、まず、実際のオリンピック競輪選手の身体と装備の全体を3次元スキャンし、詳細なパラメトリックCFD研究を実施しました。このCFDシミュレーションは、全て、週や月単位ではなく、時間や日単位の競争力のある時間内に結果が得られるよう遂行され、イギリスのオリンピック競輪チームによる金銀銅メダルの獲得に貢献しました。 
社会に影響を与えたCFD研究賞 
Hassan氏解析画像 外科医療や、他の医学分野での先端技術の利用は拡大の一途をたどっています。この賞を受賞した日本の複数の大学および病院の研究者チームによる研究は、Tamer Hassan博士がCFD解析を率い、生命に関わる頭蓋骨内動脈瘤の手術を必要とする特定患者のMRIスキャンとCFDを効率的に統合する方法を示しました。チームが考案したソフトウェアによる患者ごとのモデル化ツールは、神経外科医が治療手順および神経外科的な血管内介入後の追跡調査を計画するのに利用できます。
業務プロセスに影響を与えたCFD技術賞 
Matt氏解析画像1 Matt氏解析画像2

時は金なりという言葉は全ての産業にあてはまります。製造設備での時間節約は大幅な経費削減を可能にします。この賞はV.M.I., USAのMatt Hyre博士が実施した広範かつ複雑なCFDシミュレーションに対して与えられました。その中に、最終製品の欠陥が問題化していた一連のびん製造工程のシミュレーションがあります。博士の計算モデルが欠陥を生じる部分の工程を明らかにし、博士はダウンタイムを最小にとどめてガラス成形工程ラインを変更できると確信しました。この研究により、数週間の実験を行う試行錯誤期間が省け、びん製造会社では数千ドルの費用を節約できました。

設計ツールとしてのCFD技術賞 
Huang氏解析画像1 Huang氏解析画像2 今日のあらゆる産業が、経費削減のために数値解析による製品シミュレーションを採用しつつある中、製品設計技術の改良と製品化までの時間短縮が重要性を増してきています。Delphi社のLin-Jie Huang博士は、カスタマイズしたCFDフロントエンドの設計ツールを開発しました。このツールを用いて、Delphi社は自動車換気ダクト設計プロセスの重要な初期段階で大量の時間を節約できました。これにより、試作費用を削減し、産業的に目覚しい競争力を獲得できました。従来4年を要したDelphi社の設計サイクルは約1年半も短縮しました。 
産業CFD研究賞 
Peter氏解析画像1 Peter氏解析画像2 今日、CFDは世界の全ての産業部門で広く利用されていますが、ドイツのPeter Vogel博士の研究はそれを示す好例です。大規模公共建築の煙害評価および暖房や換気のシミュレーションの著名な権威として、Vogel博士はCFDに基づくミュンヘン空港第2ターミナルの煙害研究を実施しました。研究の結果、ターミナルホールの特定の換気設備拡張に関する推奨事項が得られました。この設備の設置後、予測された改善が実現したかどうかを確認するため、実地の煙害試験を行いました。 

著者や選考委員についての詳細、および、2005年度年間CFDユーザー賞への応募については、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.fluent.com/events/cfd_user_awards/

■Fluent会社概要
Fluent Inc.は、数値流体力学(CFD)ソフトウェアとコンサルティングサービスの世界最大のプロバイダです。Fluentのソフトウェアは、流れ、熱伝達や物質移動、化学反応などの予測や可視化などのシミュレーションに使用されています。業種を問わず世界中の製造関連企業にとって、コンピュータ援用エンジニアリング(CAE)プロセスの極めて重要な部分を担っています。製品開発、設計、研究に携わるエンジニアは、FLUENTを使用することで仮想プロトタイプを構築し、提案中もしくは既存のデザインのパフォーマンスをシミュレーションできます。その結果、設計品質が向上する一方でコスト削減につながり、さらに製品化に至るまでの時間が大幅に短縮されます。

Fluent Inc.は米国ニューハンプシャー州レバノンに本拠を置き、その他ベルギー、イギリス、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、中国、スウェーデンなど世界各国にオフィスがあります。また、オーストラリア、ブラジル、中国、韓国、台湾、チェコ、中東地域他、ほとんどのヨーロッパ諸国にも代理店、ジョイントベンチャー、協力会社があり、FLUENTソフトウェアをご購入いただけます。

FLUENTはFluent Inc. の登録商標です。製品やサービスの詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
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■お問い合わせ先
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