プレスリリース

Sauberの新しいスーパーコンピューターがFluent社のCFDソフトウェアを使用

DALCO、AMD、APC、Fluentの各社代表がPeter Sauber氏(中央)とスーパーコンピューター Albert を起動するボタンを押す場面。Fluentからは、Corporate Vice PresidentのGerard de Neuville(右)、Fluent GermanyのManagerのUdo Weinmann(右から3人目)。
DALCO、AMD、APC、Fluentの各社代表がPeter Sauber氏(中央)とスーパーコンピューター "Albert" を起動するボタンを押す場面。Fluentからは、Corporate Vice PresidentのGerard de Neuville(右)、Fluent GermanyのManagerのUdo Weinmann(右から3人目)。

2004年12月10日 -- 数値流体力学(CFD)ソフトウェアおよびサービスのリーディングカンパニーFluent Inc.(米国ニューハンプシャー州レバノン)は、本日、同社のソフトウェアがスイスのヒンウィルに本拠を置くF1モーターレースチームのSauber Petronasの新しいスーパーコンピューター "Albert" で使用されることを発表しました。"Albert" は530個のAMD 64-bit Opteron TM プロセッサによって稼動し、現在、F1および自動車業界全体で使用されている最強のコンピューターの一つです。すでに、CFDは、価値あるF1世界選手権のポイントをめぐる戦いの決め手となる要素であると認識されていますが、今回のTeam Sauber Petronasの発表により、さらにその重要性を増すことになります。

チーム代表のPeter Sauber氏およびテクニカル・ディレクターのWilly Rampf氏は次のように述べています「F1においてエンジニアリングに影響されうる全ての要素を概観すると、その70%以上がエアロダイナミクス(空力)関連のものです。F1での成功には、世界第一級の流体力学および最先端の空力チームによる、テクノロジーの最前線にある最高のツールを使用した作業が必要です」

F1での成功実績は、世界チャンピオンを獲得したBenetton Formula 1の空力部門がFluent社のCFDソフトウェアを最初に使い始めた1992年にさかのぼります。今日、Fluent社のソフトウェアは10組のF1チーム中7チームの自動車設計に使用されています。同社のソフトウェアは、チームがレース車の内部および周囲のあらゆる流れについて「バーチャル コンピューター モデル」を作成することを可能にするという点で、小規模な風洞実験の制限事項に制約される単なる「デジタル風洞」よりはるかに優れたものです。Fluent社のCFDソフトウェアでフルサイズモデルの現実的なシミュレーションを行い、実際のレースのシミュレーションが可能になります。そして、これこそが一流F1チームの今後の展望になりつつあるのです。

Fluent社のCFDソフトウェアを搭載したこの新たな高性能コンピューターはSauberのCFD部門の心臓となります。このマシンはスイスのDALCO社から納品され、その530個のAMD 64-bit Opteron TM プロセッサはAmerican Power Conversion社(APC)製造の特別な総合冷却システムを備えた筐体内に設置されています。

SauberのF1車まわりの気流のCFD予測。高速で走行する車の周囲の空力特性を示す。

SauberのF1車まわりの気流のCFD予測。高速で走行する車の周囲の空力特性を示す。
資料提供: Sauber PetronasおよびFluent Inc.

この新しいスーパーコンピューター、および、Team SauberとFluent Deutschlandの3年間の関係、さらに、 Fluent社と他の一流F1チームとの長期契約は、同社のこの分野における卓越性を示しています。これらの協力関係は、Fluent社が、F1モーターレースにおける新たは車両設計基準を定義するのに必要な適切なサポートのノウハウとともに最強のCFDソフトウェアを提供するという責任表明でもあります。

Fluent Deutschlandのゼネラル・マネージャであるUdo Weinmannは次のように述べています。「F1は、実に多くの面で基準を打ち立てます。Fluent社は、常に、技術革新の前線で活動したいと考えています。当社が一流のF1チームと協力できることは、当社のソフトウェア開発にとって極めて重要な意味を持ち、さらに、他業界におけるCFD事例も、F1モーターレースが必要とする技術進歩から必ず直接の利益を得られることが明らかになっています。これは、当社が化学薬品と加工処理、電力と環境、航空宇宙と空調、さらには医療関連まで、多種多様な業界に納品するCFDソフトウェアに直接影響を持ちます。」

Fluent社のソフトウェアを使用したスーパーコンピューターによる処理は、主として、Sauberチームが「バーチャルモデル」を作成し、それに基づき、SauberのF1車の空力をより効果的に最適化することを可能にします。これで、利用可能な風洞実験の時間をより有意義に利用し、チームが活動できる重要な設計時間を増やすことができます。空力面の改良以外に、CFDは、ブレーキ冷却、ガソリンタンク充填、その他様々なF1のエンジン部品冷却活動に利用されています。これらの要件は、F1シーズンの過酷なスケジュール内に、"Albert" のようなプラットフォームの高度な演算能力を使用し、効果的に達成してこそ意味を持ちます。

つい最近まで、SauberにおけるCFDシミュレーションは最大1億セルの計算格子を使用していました。今や、Sauberの新たなスーパーコンピューターを用い、その2倍の計算が可能です。また、より詳細なモデルのシミュレーションを実施できる能力により、CFD予測値の詳細度レベルを改善できます。同様に、"Albert" では、全体の計算時間を短縮できるため、従来に比べてより多くのパラメータをより短時間で検討ならびに検証できます。さらに、スーパーコンピューターを使用すれば、風洞実験では決して再現できない追い越し運転のような自動車業界でのより複雑な運転条件のシミュレーションを実施できます。Fluent社のソフトウェア独自の「ダイナミックメッシュ」機能で、追い越しのシミュレーションを実施し、さらに、シリンダー内の移動ピストンやバルブの運動までも検討できるように、部品のあらゆる誘導運動または自由運動をモデル化できます。

SauberのCFD部門のトップである Torbjorn Larsson氏は次のように述べています。「FLUENTソフトウェアは、当社の新しいスーパーコンピューターの最適な用途の基本となります。Fluent社のソフトウェアの計算効率および精度をその機能および柔軟性と組み合わせ、当社の開発プロセスにCFDを効率的に統合することが可能になりました。」


■Fluent会社概要
Fluent Inc.は、数値流体力学(CFD)ソフトウェアとコンサルティングサービスの世界最大のプロバイダです。Fluentのソフトウェアは、流れ、熱伝達や物質移動、化学反応などの予測や可視化などのシミュレーションに使用されています。業種を問わず世界中の製造関連企業にとって、コンピュータ援用エンジニアリング(CAE)プロセスの極めて重要な部分を担っています。製品開発、設計、研究に携わるエンジニアは、FLUENTを使用することで仮想プロトタイプを構築し、提案中もしくは既存のデザインのパフォーマンスをシミュレーションできます。その結果、設計品質が向上する一方でコスト削減につながり、さらに製品化に至るまでの時間が大幅に短縮されます。

Fluent Inc.は米国ニューハンプシャー州レバノンに本拠を置き、その他ベルギー、イギリス、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、スウェーデンなど世界各国にオフィスがあります。また、オーストラリア、ブラジル、中国、韓国、台湾、チェコ、中東地域他、ほとんどのヨーロッパ諸国にも代理店、ジョイントベンチャー、協力会社があり、FLUENTソフトウェアをご購入いただけます。

FLUENTはFluent Inc. の登録商標です。製品やサービスの詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
会社名、製品名およびサービス名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

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